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『蒼い闇に抱かれて』 イローナ・ハウス著 感想
蒼い闇に抱かれて 蒼い闇に抱かれて
イローナ ハウス (2006/08)
文藝春秋

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娼婦連続殺人があり、その捜査として訪れた男は麻薬でハイになっており、刑事のケイは相棒を殺され、自身もひどい怪我をする。
その男・バーナードは連続殺人の犯人でその後逮捕され、裁判を待っている状態。
そしてケイは精神的に後遺症を抱えながらも復帰している。
そんな状況の中で、あらたに殺人が起こる。
殺されたのはバーナードの事件の証言者となる予定だった女性。
それはバーナードの手口と一緒であるが、当のバーナードは刑務所の中。
これは模倣犯なのか、それとも連続殺人はバーナードが起こしたことではなかったのか。
ケイは、かつての恋人フィンとともに捜査にあたる。

面白かったです。
この人もハーレクインの作家だったそうで、ロマンスはお手の物、良い感じです。
でも決して“ハーレクイン”してないし、ミステリーとしての内容を邪魔してないので、読んでいても違和感がありません。

ケイは決してスーパーウーマンじゃなくて、そこも好きです。
自分の情けなさで相棒を奪われてしまったわけですが、そのことに傷ついていながらも、必死で堕ちずに這い上がろうとします。
フィンとの関係も良いです。

バーナードが犯人でないとは認めたくない、けれどもしも犯人でないならばきちんと真犯人を見つけなければならない、その気持ちで事件に望む姿に惹かれます。

登場人物がそれほど多くなく、また各々の関係をきちんとおさえてあるので、翻訳物によくある(少なくとも私は)、“えっと、この人は誰だっけ”状態に陥らずにスーッと読んでいけるのも良かったです。

またバーナードの姿をきちんと描いてあるのも、私は好きです。
最後まで読むと彼に哀しさを覚えました。

シリーズの次の作品を是非読んでみたいです。
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テーマ : 海外小説・翻訳本
ジャンル : 小説・文学

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