≪03  2017-04/1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  05≫
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
『オリーヴ・キタリッジの生活』 エリザベス・ストラウト著 感想
感想は翻訳物が多い私ですが、もちろん日本の小説も読んでます。
でも短編に関しては、米国のものが好きなんですよねぇ。

ピュリッツァー賞受賞作です。


オリーヴ・キタリッジの生活オリーヴ・キタリッジの生活
(2010/10/22)
エリザベス ストラウト

商品詳細を見る



あらすじはamazonから。

すべての人生が、いとしく、切ない。ピュリッツァー賞を受賞した珠玉の連作短篇集。

アメリカ北東部の小さな港町クロズビー。一見静かな町の暮らしだが、そこに生きる人々の心では、まれに嵐も吹き荒れて、生々しい傷跡を残す――。
穏やかな中年男性が、息苦しい家庭からの救いを若い女性店員に見いだす「薬局」。
自殺を考える青年と恩師との思いがけない再会を描いた「上げ潮」。
過去を振り切れない女性がある決断をする「ピアノ弾き」。

13篇すべてに姿を見せる傍若無人な数学教師オリーヴ・キタリッジは、ときには激しく、ときにはささやかに、周囲を揺りうごかしていく。



メイン州の架空の田舎町を舞台に、どの短編にも、タイトルのオリーヴ・キタリッジが登場します。
オリーヴの中年から70代までが順番に並べられている。
ある時はオリーヴが主人公であり、オリーブ視点で描かれている。
またある時はオリーヴは単に登場人物の1人に過ぎなくて、でも何かしらの影響をまわりに与えています。

このオリーヴと言うおばさん・おばあちゃんが凄い人でして。
他者に対して、たとえ自分では色々考えているにしても、絶対に間違いを認めないんですよ。
成長した息子が最初に結婚した女性への仕打ちとか、息子が再婚して住むニューヨークに行った時の息子との言い争いとか、もうメチャクチャ。
でも「何で私が・・・」なんて思っちゃう人です。

ですが教師だ・だったってことも関係しているんでしょうか、オリーヴにとっての子供的な存在・・・既に大人になっていても・・・には愛情ある対応をしている気がします。

日常生活を描いて、その生活の中に、どんな人でも心に抱える思いがあること。
「こんなはずじゃぁなかった」と思ってしまう人生の生き難さや、老いてからの喪失感。
そんなものを描いていながら、尚、生きていることは素敵なことだと感じさせる小説です。

本当に良い短編集でした。




スポンサーサイト

コメントの投稿

Secret
(非公開コメント受付不可)

コメント

プロフィール

mam

Author:mam
『よろず屋の猫』の支店です。
本店はhttp://plaza.rakuten.co.jp/yorozucat/です。

最新の記事
ブロとも一覧
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

最新トラックバック
最新コメント
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。