≪07  2017-08/1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  09≫
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
元気な主人公は何故か女性 『殺意』リンダ・フェアスタイン著、『ロマンスのR』スー・グラフトン著
T・ジェファーソン・パーカーを続けて読んだら、今度は元気な主人公のミステリーが読みたくなりました。
で、思い浮かぶのは女性が主人公のものばかり。

『殺意』 リンダ・フェアスタイン著。

ハーレムの共同住宅で老婦人が殺害される。
若い頃の彼女はエジプト元国王ファルークの愛人。
やがて数百万ドルの価値にもなる希少な金貨の存在が浮上するが・・・。
女性検事アレックス・クーパーのシリーズ第6作。
原題:The Kills




『ロマンスのR』 スー・グラフトン著。

刑務所から出所する一人娘を迎えに言って欲しいとの、大富豪の依頼を簡単に済むと思っていたキンジー。
ところがその娘、リーバーはとんでもない事件に絡んでいた。
一方キンジーには魅力的な男性が・・・。
サンタテレサの女探偵キンジー・ミルホーンのアルファベットシリーズ。
原題:“R”is for Ricochet

『殺意』

最初にこのシリーズを読んだときは新鮮な驚きがありました。
ミステリーにもこう言う主人公が現れるようになったんだなって。
アレックスはお嬢様、ガードマンがいるアパートメントに住み、リゾート地には別荘もお持ち。バレエだ、オペラだと社交生活も華やか。
そして金髪の美人。
お嬢様ならナンシー・ピカード著のジェニーシリーズがあるけど、彼女は捜査側の人間ではなくて、事件に巻き込まれたという形をとっているし。
その点、アレックスは検事でキャリアも充分。
余談ですが、お坊ちゃまが主人公となるとエリザベス・ジョージ著のリンリーシリーズにかなう物はないかと。
何たってイギリスの伯爵様ですよ、そしてスコットランドヤードの警部。イケメン。
内容はとても良質のミステリーです。

さて、毎度うんちくが楽しみなこのシリーズ、今回は希少価値のコインについての説明がたっぷりです。
実は金貨だけでは価値はなく、他にも必要なものがあると言うのがミソなのですが、おなじみチャップマン刑事とマーサー刑事とのトリオの掛け合いも相変わらずです。

アレックスの現恋人のNBCの記者との仲も微妙な状態となり、一方チャップマンの恋人は身体の調子も良くない。
この二人って、結局どうなるの?との興味もあったりします。

うーん、でもエジプト元国王の愛人、って話が大きくなりすぎって感も。マンハッタンのごく普通の人が被害にあって、それをアレックスチームが必死に解決していく、と言う方が私は好み。

それとアレックスの“私のチームすごい”のご自慢振りが鼻についてきた。
某検視官シリーズみたいに“主人公素晴らしい”が過ぎないで欲しい。

シリーズ全体としては決して良いほうとは言えないと思いますが、興味をつなげて最後まで読ませてくれます。




『ロマンスのR』

これが本当にキンジー・ミルホーン?。
恋に突っ走ってますよ、あのキンジーが。恋人に会いに行くシーンなんて本当にびっくりの連続。
キンジーって恋に関してはオクテかと思ってたんですけど・・・。

内容ですが、リーバーってのがとんでもない女性で、キンジーが振り回される。
でも恋するキンジーが洋服を買う時にアドバイスしたりと、女性の友人の登場があまりないシリーズですが、何となく良い関係を築いていきます。
もうとにかくリーバーっておバカ、と思っていると最後にどんでん返し、やってくれます、あぁー、すっきり(笑。
ラストの片付け方も今までとはちょーっと違って、面白い。

このシリーズは現実の時間の流れに合わせていません。
なのでキンジーが生きてるのは、携帯電話もない時代なのです。
その為、作中の時間が何年であるかの描写が、ところどころ出てきます。
ですが、キンジーの意識は、現代の女性のそれだと感じました。
偶然ですが、恋人の存在が自分にとってどうであるかが一番楽で居心地良いかの心情描写が、現実の時間を生きている先に書いた『殺意』のアレックスと非常に似ていました。
まさに仕事を持つ独身女性のそれで、しかしキンジーの生きてる時代には余り見られなかったものだと思います。
スポンサーサイト

テーマ : 海外小説・翻訳本
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

Secret
(非公開コメント受付不可)

コメント

プロフィール

mam

Author:mam
『よろず屋の猫』の支店です。
本店はhttp://plaza.rakuten.co.jp/yorozucat/です。

最新の記事
ブロとも一覧
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

最新トラックバック
最新コメント
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。