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『背後の足音』 ヘニング・マンケル著 感想
ヘニング・マイケルのヴァランダー・シリーズの最新作『背後の足音』を読みましたので、その感想です。

 



あらすじはamazonからのコピペ。

夏至前夜、三人の若者が公園でパーティーを開いていた。
18世紀の服装、料理、ワイン。
彼らをうかがう目があるとも知らず…。
イースタ警察署に、夏至前夜に友人と出かけて以来行方不明の娘を捜してくれという母親の訴えが出された。
その捜査会議に刑事のひとりが無断で欠席する。
几帳面な人物がなぜ?
不審に思ってアパートを訪ねたヴァランダーの目の前に、信じられない光景が。

長年一緒に仕事をしてきた同僚の刑事が殺された。
あまりに無惨なその姿に、イースタ署の面々は言葉を失う。
どうやら彼は、例の若者たちが失踪した事件を一人で調べていたらしい。
二つの事件は同一犯のしわざなのか?
調べ進むうちに明らかになる、同僚の隠された素顔。
捜査陣の焦燥感がつのるなか、次の犠牲者が…。
現代社会の病巣をえぐる北欧の巨匠の傑作。




大好きな作家の、大好きなシリーズの最新作なので期待しすぎたかも。
イヤ、もちろん面白く読んだんですけども。
『めくらましの道』並をいつも望むのは間違いなんですよね、ホント。


ヴァランダーと言う主人公はよく愚痴るのですね。
そして今回はそれが他作品より更に多い。

まず長距離恋愛していた彼女と別れました。

ま、「彼女を幸せにする」とか「二人一緒に幸せになる」とか言う視点なしに、自分の現状から逃れるため、自分を救うための「郊外の家に彼女と住んで、犬を飼う」だったので、上手くいくわけはないんですが。

死んだ父親の家を売りに出すことになりました。
父との確執が結局完全に解かれたわけではないヴァランダーにとって、父親の思い出が強く残る家を手放すことには、いろんな想いがあるわけです。

元妻の再婚が決まりました。

糖尿病になりました。
しかしそれを認める事ができません、「なるかも」に拘ります。

なっちゃったものは仕方がないんだから、辛い思いをしたくなければ、前向きに病気に取り組むしかないんですが、これが出来ません。

そしてシリーズにとってはこれが一番なのですが、スウェーデンと言う国はどんどん社会状況が悪化している。
その中で、警察は何が出来るだろう?。
自分は何が出来るだろう?。

ヴァランダーは自問し、また同僚にも訊く。
そうして自分の答え、と言うか、決意を見出していく。

『背後の足音』はそこに読み応えのある小説でした。


事件は特異。
そして同僚が殺される。

私はこの登場人物が死ぬと言うのが苦手で。
名前になじみのある人物が死んでしまうと、切なくなってしまう。

特異な事件は、最初は事件として扱われていなかった。
同僚はそれを秘密に調べていたらしい。
何故?。

ヴァランダーたちは同僚の別の顔も調べていかなければならない。
同僚はヴァランダーの何歩も先を行っていた。
調べても、調べても、追いつくことすら出来ない。
濃くなる疲労、そして焦燥感。

それがやっと追いついて、犯人を視野に入れるまではヴァランダーの刑事としての真骨頂です。

ヴァランダーはスウェーデンと言う国の、1人の刑事にすぎないわけです。
彼は腕利きかもしれませんが、警察として出来ることは小さい。
それでもと、見出す課程、その決意。
ヴァランダーが魅力的なのは、結局のところ、最後に辿り着くその思いなのだと思いました。




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