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『謝罪代行社』 ゾラン・ドヴェンカー著 感想
ドイツ推理作家協会賞を受賞した『謝罪代行社』を読みましたので、その感想です。





あらすじはamazonからのコピペ。


失業したクリスら四人の若い男女は、依頼人に代わって謝罪する仕事を始めた。
ある日、彼らの一人が指定の場所に行くと、壁に磔にされた女性の死体が! 
依頼人は死体に謝罪し、それを録音して送ること、死体を始末することを求めた。
家族の身を守るため拒否はできなかった。
やがてさらに不可解な事件が起き、彼らを悲劇が襲う! 
ひたすら車を走らせる「わたし」とは誰か? 
女性を殺した「おまえ」の正体は? 謎めいた行動をする「彼」とは? 
さまざまな仕掛けを施して描く驚愕のミステリ。





謝罪代行社のメンバー4人、クリスと弟のヴォルフ、そしてタマラ、フラウケ。
“おまえ”である殺人者、“現場にいなかった男”、更には“以後に起きたこと”の「私」。
人称も違う7人の視点で語られます。

そして事件の最中、以後、過去の話と、時間も飛ぶ。

なので慣れるまで、そしてある程度の関係が頭に入るまでは、ちょっと面倒くさい。
そこを過ぎてしまえば各章が短いので、スラスラと読めます。

個人的な感想になっちゃいますが、たとえば自分が謝罪代行社のメンバーの1人だったとして、依頼を受けて行った先に、猟奇的に殺された死体があって、「死体への謝罪と、死体の始末」を親なり、子供なりを人質にとられて(「しないなら危害を加えるぞ」との言葉としてだけで、実際に捉われたわけではない)、強要されたとして、果たして自分はその脅迫の通りに実行するだろうか?・・・と先ず思っちゃうわけですよ。

4人もいたら、反対する人もいて(小説の中にももちろん居ます)、そうしたら口論になって、易々と死体の始末に取り掛かるだろうか?、と。

この点で私は躓いちゃったので、話全体が作り物過ぎてる感がどうしてもぬぐえなかったです。


“おまえ”にはめられた形になる4人が、どんどん追い詰められていく過程はしっかり描かれていて、読み応えがあります。
仲の良い4人だっただけに、巻き込まれて悲劇へ落ちていくのは、読んでて切なくなります。

“現場にいなかった男”が入っていることで、事件が混乱させられ、謎が解きにくくなっているのも、ミステリーとしては面白い。

ただ“おまえ”が誰であるかには意外性が欲しかったかな。

視点が多い分、書き足らない登場人物もいたと思います。
また“おまえ”が死体の始末を謝罪代行社に押し付けた心理を、もっと深く掘り下げて描写して欲しかったと個人的には思う。
“現場にいなかった男”のたわごとは省いて、そっちにまわして欲しかった。

湖畔のヴィラに住む仲の良い男女4人組。
何とも素敵な関係だなぁと思えて、それ故に巻き込まれる形で、4人が崩壊していくのが悲しいな、と。
何だか青春小説を読んだ後の感想のようなことを思いました。



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