≪10  2017-11/1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  12≫
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
『麦の海に沈む果実』 他 感想
前に感想記事を書きました『黄昏の百合の骨』の関連本を読みましたので、その感想を。

麦の海に沈む果実 麦の海に沈む果実
恩田 陸 (2004/01)
講談社

この商品の詳細を見る


図書室の海 図書室の海
恩田 陸 (2005/06)
新潮社

この商品の詳細を見る


青に捧げる悪夢 青に捧げる悪夢
恩田 陸、近藤 史恵 他 (2005/03)
角川書店

この商品の詳細を見る


『図書室の海』は短編集、その中から『睡蓮』。
『青に捧げる悪夢』はアンソロジー、その中から『水晶の夜、翡翠の朝』

『麦の海に沈む果実』
シリーズ物でも、前の作品を読まなくても各作品単体で楽しめる小説が多い中、これは順番通りに読んだ方が良い典型的例。

と言うか、『黄昏の・・・』を先に読んでしまったら、『麦の海・・・』は面白さ半減かと、特にこの手の“謎”が重要な要素の小説では。
ちゃんとシリーズ名を表紙に書いておけば良いのに。
何せ校長先生の正体が分っちゃってるのでね、彼に対する主人公の恐怖心を、読者の私がちっとも味わえない。

陸の孤島のような寄宿生活を送る学校に転校した理瀬が逢う、数々の事件。
学校内の胡散臭い人たちは謎めいてて、また理瀬自身もトラブルを抱えているので、読むほうも心にもやもやした物を抱きつつ、話が進んでいきます。

この作者は、謎を全て解決させて話を終わらせないので、この小説でもまた、この登場人物はあぁだったのか、こうだったのかと、読者側の想像に任せられることになる。

この小説を楽しめるかどうかは、ひとえにこの物語の設定の学校を楽しめるかどうかにかかってると思う。
私は楽しめました、一昔前の少女マンガみたいだなぁ、って。

この作品に出てくる理瀬はラスト、自分がいるサイドの環境を楽しんでいる。
そこが『黄昏の・・・』の理瀬とは違うと思う。
なのでこの二人の理瀬をつなぐには、間にもう一つ、物語があってしかるべきだと思う。

『睡蓮』
うーん、私は『黄昏の・・・』では少女時代の亘との思い出を理瀬は、大切な愛おしいものとしているように感じたので、この『睡蓮』は二人の昔話としては、好きになれない。
この短編自体は悪いとは思わないので、別のキャラで書いて欲しかったかな。

『水晶の夜、翡翠の朝』
このシリーズ、と言うかヨハンファンの為の短編で、ご愛嬌って感じ。
これまた昔の少女マンガテイストで、かるーく読んで楽しめます。
スポンサーサイト

テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

Secret
(非公開コメント受付不可)

コメント

お待ちしておりました
mamさんも黄昏・・・とは違和感を感じられたのですね。
一体あの後何があったか?理瀬が表の光に焦がれるような決定的な何か?
またどこかで語られるのかそれとも謎のままなのか。
何だか謎のままのような気もします。

水晶・・・多分今月末には借りられると思います。
ヨハンファン向け?何だか単純に楽しめそうですね。

>やまふささん
違和感ありますね、全く別の少女のようです。
恩田先生は自分が書いた本に関係した小説をポツーンポツーンと書かれる方のようなので、忘れた頃にあるいは出るかもしれませんね。

水晶・・・はまさにライノベって感じで、楽しめます。
青に・・・自体がライノベに近いと思ったのですが、いろんな作者のいろんなテイストの短編があって、私は楽しく読みました。

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

おもしろいです。少なくとも、恩田陸さんの本を読んで面白い、と思ったことのある方には、お勧めできます。「三月は深き紅の淵に」第四篇「回転木馬」に「『三月・・・』は・・・にてもにつかぬ小説であった。・・・幻想の学園帝国・・・」というくだりがあります(何のこ..
「水晶の夜、翡翠の朝」(ミステリ・アンソロジー2 殺人鬼の放課後に収録)恩田陸著(角川スニーカー文庫 平成14年2月発行)    どちらにも収録。以前読んだ、「麦の海に沈む果実」「黄昏の百合の骨」「睡蓮」の関連本です。(よろず屋の猫のmamさんに教えていただ..
「麦の海に沈む果実」恩田陸著(講談社 2000年7月25日 第一刷発行 「メフィスト」1998年10月号~1999年9月号初出) これは文庫三月以外にやってくる転入生は、学園を破滅に導くだろう。三月にやってきて、三月に去っていくのがきまり。湿原に囲まれた全寮制中高一貫教..
プロフィール

mam

Author:mam
『よろず屋の猫』の支店です。
本店はhttp://plaza.rakuten.co.jp/yorozucat/です。

最新の記事
ブロとも一覧
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

最新トラックバック
最新コメント
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。